RippleXRP|ODLを活用する利点
Ripple「ODL:オンデマンド流動性」は、米国のクリプト企業Ripple社がエンタープライズ向けに提供している 流動性管理ソリューション です。
≡もくじ
RippleXRP|ODLを活用する利点
RippleXRP|ODLを活用する利点としては…、
≡RippleXRP|ODLを活用する利点
結局のところ、Ripple社のビジネスは
XRPに流動性を与えている
- コルレス銀行による複雑な支払い関係を排し、シンプルな為替流動性を実現できる。(とくに複雑な経路において)
- さらに、中小企業はRipple社の与信枠(Line of Credit)を活用することで、シンプルな1つのクレジット契約であらゆる市場への支払いを解決することができます。
コルレスをシンプルなXRPに置き換えることで、①無駄な為替手数料を削減 できるとともに、②中小企業の資本要件の緩和(LoC)を備えています。
2022第3四半期でODLの採用が拡大
Ripple社が40%の株式を取得した、東南アジアの決済アグリゲータ「Tranglo社」の積極的なODL採用の影響もあり、2022年第3四半期においてODL利用量が拡大していることが示唆されています。
第2四半期:2125.92 ⇨ 第3四半期:2819.63
====Ripple社は、公開市場でXRPを購入====
ODLでのXRPのリアルタイムな貸付に対して、Ripple社は公開市場でXRPの購入をおこなっています。※
これはつまり…、
≡A国通貨のSMEがB国に送金したい場合
- ①XRP売り ⇨ 通貨B を受取人に送金する
- ②即座に、通貨AでXRPを購入し、XRP/通貨Aの買いポジを作る
- ===SMEによる、通貨Aの返済を待つ===
- ③SMEの通貨Aの返済により、XRP/通貨Aの買いポジが解消される
このように、ODL利用者がXRP貸付による送金をおこなう一方で、送金元通貨によるXRPの買いポジションをもち、ODL信用枠の利用者が嫌うXRPの価格変動の影響を最小化しているという可能性が考えられます。
====Ripple社は、空売りを提供====
さらに…、Ripple社はXRPのマーケットメイカーや市場参加者に短期リース(売りポジション)を提供することがあります。
Tranglo社のコストカット事例
東南アジアの決済アグリゲーターであるTranglo社は、Ripple社による40%の株式取得を受けたパートナーシップ関係にあり、積極的にODLの活用を進めています。
≡Tranglo ODL利用率
21年末:1.47% ⇨ 22年6月:16.9%
TrangloのODLとコスト削減の資料さ!
Tranglo
21年末ODL利用率は総送金の1.47%→22年6月は16.9%と11倍の増加!
提携中GEA社の送金益もODL利用1年で20万→170万$に増加しかしコスト削減すぎて結果収益が
Tranglo1170万→973万$
TNG asia419万→385万$に減少美しすぎるのも悩みものだね!よくわかるよ https://t.co/VmULzlNVa9 pic.twitter.com/q5YUsqMBEG
— カエサル・ナルシスト (@crypto_narcist) December 3, 2022
- ODLのコスト削減効果により、手数料収益が減少(複雑な為替決済が減少するため)※TNGは、Trangloの株主
ODLのコスト削減効果により、Tranglo顧客企業の国際決済におけるコストは減少(XRPによる流動性管理や与信枠による)
Ripple社のビジネス
Ripple社のビジネスはXRPの買い圧力になるのか…?
≡RippleNetソフトウェアの販売
- RippleNet関連ソフトウェアの販売による利益
≡XRPによる金利ビジネス
- SMEに、XRP与信枠を設定 ⇨ 貸付金利を得る
- マーケットメイカーにXRPの貸付(空売りによるマーケットメイク)⇨貸付金利を得る
XRPのマーケットメイカーは、Ripple社からのXRP貸付により、XRPの価格変動リスクなしでXRPのマーケットメイクをおこなうことができます。
≡金融機関・Fintech への投資/買収
====ODL|LoCによるXRPの需給====
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Ripple社はRippleNet:ODLを通じて、XRPの市場に流動性を供給。XRP価格変動のリスクを(SMEが)避けるためにLoCを活用。Ripple社はXRPを公開市場から購入する。
≡ODL|LoCによるXRPの需給
- LoCによるXRP貸付(XRPの売り)
- Ripple社によるXRPの購入(XRPの買い)
- SMEによるLoCの返済(現地通貨)
- +MarketMakerによるXRPの保有増(XRPの買い)
つまりは、SMEが直接XRPを保有することなく、Ripple社が肩代わりしてXRPによる送金をおこなっている形。
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