流動性マイニングと
イールドファーミングの違いとは?
【そのリスクと危険性】
このページでは、シンプルに…、
流動性マイニングとイールドファーミングの違い
そのリスクと危険性
について、わかるように解説をおこないます。
流動性マイニングと
イールドファーミングの違い:
『流動性マイニング』と『イールドファーミング』の違いとしては…、
流動性マイニング:
- 流動性プールに、同じ合計価値の通貨ペア(BTC/USDT など)を50/50の比率で預け入れることにより、DeFi市場に流動性を提供する。
- 見返りとして、為替決済手数料から利益をえることができる。
これが、『流動性マイニング』です。
イールドファーミング:
- Compound(コンパウンド)などの、レンディングプラットフォームに暗号資産(仮想通貨)を預け入れる。
- 預け入れた金額におうじて、(貸し付けによる)金利をえることができる。
これが、『イールドファーミング』です。
つまり…、
『流動性マイニング』では、AMM市場に流動性を提供することで為替決済手数料をうけとります。
『イールドファーミング』では、暗号資産の貸付プラットフォームに資金を預け入れることにより、借り手から金利をうけとることができます。
流動性マイニングは、流動性の提供。
イールドファーミングは、貸し付けによる金利。
これが『違い』です。
このページでは、さらにわかるように解説をおこないます。
▼このページで解説している内容
- 流動性マイニングとイールドファーミングの違い
- 流動性マイニングのメリット・リスク・デメリット
- イールドファーミングのメリット・リスク・デメリット
- DeFi:分散型金融 で起こりうるリスク
- DeFiで収益が得られる理由・仕組み
それぞれ、みていきましょう。
▼このページを書いた人
たまき よしひこ/投資家
人生攻略.com代表の「たまき」です。
不動産投資のRENOSYにより毎月50万円の不労所得を実現しました!趣味のブログを更新中です。
※もくじから、一覧を確認できます。
⇩ ⇩ ⇩
流動性マイニングとイールドファーミングの違い
このページの冒頭で解説したとおり…、
流動性マイニングと
イールドファーミングの違い:
流動性マイニング:
- 流動性の提供(通貨ペアに同じ価値の資産を、ペアで預け入れる)により、市場から為替決済手数料を稼ぐことができるしくみ。
イールドファーミング:
- Compoundなど、貸付プラットフォームに暗号資産を預け入れることにより、借り手から金利報酬を受け取ることができるしくみ。
このように…、
- 流動性提供による為替決済手数料のばあいを『流動性マイニング』
- 暗号資産の貸付による金利報酬のばあいを『イールドファーミング』
※イールド = 金利、ファーミング = 耕す
このように呼びます。
これらは、『dApps(AMM市場機能)』の一部です
ちなみに…、
これらはいずれも、イーサリアム(ETH)などのスマートコントラクト上で稼働する『dApps:分散型アプリ』であり、中央の管理者なしで、
あらかじめ定められたプロトコルどおりに自動的に実行される『AMM:自動マーケットメイキング』の一部です。
これは、『DeFi:分散型金融』の世界に為替流動性をもたらすための重要なdAppsソリューションです。
『流動性マイニング』と『イールドファーミング』の2階建てで、利益をえる
『流動性マイニング』で受け取る『流動性トークン(LPトークン)』を預け入れることにより、『イールドファーミング』による2階建ての利益を得ることができます。
そのやり方としては、次のとおりです。
『流動性マイニング』からの
『イールドファーミング』の2階建て:
行程1.流動性マイニング:
- ①まずは、『流動性マイニング』で50/50の比率で資産をロックする。
- ②預け入れた量に応じて『流動性トークン(LPトークン)』を受け取ることができる。→ 流動性マイニングによる利益を得ることができる
行程2.イールドファーミング:
- ①受け取った『流動性トークン(LPトークン)』を預け入れる(ステーキングに再投資する)→ プラットフォームの独自トークン(ガバナンストークン)を得ることができる
このように、『流動性マイニング』により得られる流動性トークン(LPトークン)を再投資することにより、『イールドファーミング(金利農業)』から2重の利益を得ることができます。
後述のとおり、『流動性マイニング』と『イールドファーミング』には、それぞれメリット・リスク・デメリットがありますが、
このやり方は『DeFiの分野では非常に人気のある方法』になります。
流動性マイニングのメリット・リスク・デメリット:
通貨ペアに流動性を提供する『流動性マイニングのメリット・リスク・デメリット』としては、次のとおりです。
流動性マイニングのメリット:
- ①2つの通貨ペアをホールドするだけで、自動的な手数料収入を生みだすことができる(流動性マイニング)
- ②複雑な取引アルゴリズムなしで、シンプルに誰でも「AMM:自動マーケットメイキング」をおこなうことができる
さらに『流動性トークン(LPトークン)』により、イールドファーミングをおこなうことで”2段階の収益”を得ることができるというメリットがあります。
流動性マイニングのリスク・デメリット:
- ①通貨ペアの価格差がおおきく変動するなら、ガチホ投資のほうが優れている
- ②償還が早すぎると、ペナルティがある
- ③運営陣による、持ち逃げ詐欺リスク
- ④バグ・ハッキングによる資金喪失
このように、『DeFi:分散型金融』で運用されている「流動性マイニング」には中央の管理者がおらず、責任の所在があいまいなため、
DeFi運営陣による資金の持ち逃げリスク、バグ・ハッキングによる流出のリスクがあります。
このように『流動性マイニング』では、市場に流動性を提供することで自動的な利益をえることができますが、場合によっては『ガチホ投資』のほうがおおきな利益をえられることもあります。
イールドファーミングのメリット・リスク・デメリット:
DeFi:分散型金融 で 暗号資産(仮想通貨)の貸付をおこなう『イールドファーミングのメリット・リスク・デメリット』として、つぎのとおりです。
イールドファーミングのメリット:
- ①自動的な金利:ガチホ投資の資産を預け入れるだけで、自動的な貸付による金利を得ることができる。
- ②ガバナンストークン:イールドファーミングで資産をロックすることにより、プラットフォーム独自のガバナンストークンから利益を得ることができます。
このように、イールドファーミングではプラットフォームに資産を預け入れることにより、『ガチホ投資よりも有利』に自動的な金利収入をうけとることができます。
イールドファーミングのリスク・デメリット:
- ①高ボラティリティ・リスク:イールドファーミングで資産のロック中に非常におおきな価格変動が起こると、担保価値が失われる可能性があります。
- ②詐欺と持ち逃げのリスク:イールドファーミングのプラットフォーム運営者が、意図的な資金の持ち逃げ詐欺をおこなうリスクがあります。
- ③バグとハッキングのリスク:イールドファーミングで使用されるプログラムのバグ または ハッキングにより、資金がうしなわれるリスクがあります。
- ④規制上のリスク:証券取引委員会は、一部のデジタル資産が有価証券である可能性を指摘しています。
このように、イールドファーミングのデメリットとしては『バグ・詐欺・ハッキング』のほか、『規制上・法的なリスク』があります。
流動性マイニングの代表例・具体例:
『流動性マイニングの代表例・具体例』として、つぎのとおりです。
流動性マイニングの代表例・具体例:
- UniSwap:ユニスワップは、非常に人気のある流動性マイニングプラットフォームです。50/50の比率で出資することにより、取引手数料の一部とUNIガバナンストークンを受け取ることができます。
- SushiSwap,PancakeSwap:ユニスワップ同様に、50/50の比率で出資することにより、取引手数料の一部とガバナンストークンを受け取ることができます。
- CurveFinance:マーケットメイクアルゴリズムにより、ユーザーがステーブルコインを交換できるようにする流動性プールです。ユニスワップに似ていますが、CurveFinanceはステーブルコイン専用の分散型取引所です。
流動性マイニングの代表例・具体例は、上記のとおりです。
イールドファーミングの代表例・具体例:
『イールドファーイングの代表例・具体例』としては、つぎのとおりです。
イールドファーミングの代表例・具体例:
- Aave:Aaveの預金者は、独自トークンの『AAVEトークン』として、利息を受け取ることができます。
- Compound:アルゴリズムによる自律的な金利プロトコルにより、利息をうけとることができます。さらに、COMPトークンを獲得できます。
イールドファーミングの代表例・具体例としては、上記のとおりです。
流動性マイニングとイールドファーミングの違い:まとめ
このページで解説したとおり、『流動性マイニング』と『イールドファーミング』はそれぞれ、『DeFi:分散型金融』としてAMM:自動マーケットメイキング機能の一部であり、
それぞれに『メリット・リスク・デメリット』があります。
『流動性マイニング』
『イールドファーミング』のメリット:
- ①資産をロックすることで、自動的な収益がえられる
- ②独自トークンで、さらに追加の利益がえられる
『流動性マイニング』
『イールドファーミング』のデメリット:
- ①資産の持ち逃げ詐欺・ハッキングのリスクがある
- ②規制上・法的なリスクがある
このように、『流動性マイニング』『イールドファーミング』では資産のロックにより自動的な収益がえられる反面として、資産の持ち逃げ・ハッキングによる資金の流出というリスがあります。
とくに…、
『流動性マイニング』と『イールドファーミング』の違い:
『流動性マイニング』と『イールドファーミング』の違いを振り返ると、
このページで解説してきたとおり…、
流動性マイニングと
イールドファーミングの違い:
流動性マイニング:
- 通貨ペア(BTC/USDT など)に流動性を与えることにより、為替手数料を報酬として得ることができる
- 10%以上のおおきな為替変動があるときには、ガチホ投資をするよりパフォーマンスが低くなる
イールドファーミング:
- 銀行預金のように、単一の暗号資産(仮想通貨)を預け入れることにより、金利をえることができる
- 金利が得られるので、ガチホ投資よりも収益を増やすことができる
それぞれ、このように『違い』があります。
▼このページを書いた人
たまき よしひこ/投資家
人生攻略.com代表の「たまき」です。
不動産投資のRENOSYにより毎月50万円の不労所得を実現しました!趣味のブログを更新中です。
DeFi:分散型金融 で起こりうるリスク
このページで解説してきた…、
- ①流動性マイニング
- ②イールドファーミング
この2つはどちらも『DeFi:分散型金融』の一種です。
『DeFi:分散型金融』の全般について言えるリスクとしては、つぎのとおりです。
『DeFi:分散型金融』で
起こりうるリスク:
このように、3つのリスクがあります。
それぞれ、見ていきましょう。
1.開発者による、計画的な資金の持ち逃げ(DeFi運営陣による詐欺行為)
DeFiは『分散型金融』と呼ばれていますが、ネットワークが十分に分散化されていなかったり、開発者が意図的に資金を持ち逃げできる環境にある場合があります。
DeFiで運用中のあなたの資産はプラットフォーム上にロックされています。
これは、『DeFi運営陣による詐欺行為』です。
2.バグ・ハッキングによる、資金喪失
DeFiプラットフォームに利用されているプログラムは、比較的あたらしく開発されたものがおおいです。
さらに、分散化しているため責任の所在が不明確になりやすい。
DeFiプラットフォームのプロトコルに致命的なバグ・ハッキングがあると、DeFiで運用中の資産が失われるリスクがあります。
3.大きな価格変動による、機会損失
とくに『流動性マイニング』では、BTC/USDT のように、2つの通貨ペアの両方を、それぞれロックしておく必要があります。
たとえば、
- A. BTC/USDT で、流動性マイニングをおこなう
- B. BTCのみ単体で、ガチホ投資をおこなう
この2つのパターンがあるとします。
ここで、BTCの価格が10%以上おおきく上昇すると、ガチホ投資のほうが利益がおおきくなります。
つまり…、
これが、DeFiによる『機会損失』です。
とくに、片方の通貨のみが大きく価格上昇する局面においては、ガチホ投資のほうが、流動性マイニングよりも有利な場合があります。
DeFiで収益が得られる理由・仕組み:
『DeFiで収益が得られる理由・仕組み』としては、つぎのとおりです。
DeFiで収益が得られる理由・仕組み:
- ①暗号資産・仮想通貨では、通貨ペアの安定した流動性が必要とされています
- ②DeFiプラットフォームの参加者は、必要とされている流動性の巨大なプールを生みだすことができます(※暗号資産の預け入れにより、流動性プールが構築できる)
- ③為替取引を決済したい市場参加者は、DeFiの流動性を消費するかわりに、為替決済手数料を支払います(※DeFiの流動性プール決済は、分散型プロトコルにより自動的に実行されます)
このように、『分散型金融:DeFi』とは、基本的に『AMM:自動マーケットメイキング』の市場メカニズムの1つです。
暗号資産(仮想通貨)市場のDeFiでは…、
『DeFi:分散型金融』の市場メカニズム
- ①安定した流動性が必要とされている
- ②分散型金融(DeFi)により、通貨ペアに安定した流動性プールが供給できる
- ③為替手数料により、報酬をえることができる
この3つの機序により、DeFiプラットフォームの報酬がうみだされています。
①DeFiに資産をロックする人(参加者)
=流動性を供給する
②DEXで為替決済をしたい人(消費者)
=為替手数料をしはらう
『流動性の生み手(マーケット・メイカー)』に対して、『流動性の消費者(マーケット・テイカー)』が、手数料を支払うしくみです。
これらは『AMM:自動マーケットメイキング』と呼ばれています。
(※dApps:分散型アプリケーションとして、プログラムに従い自動的に実行されます。)
流動性マイニングとイールドファーミング:まとめ
このページで解説してきた内容として…、
▼このページで解説してきた内容
- 流動性マイニングとイールドファーミングの違い
- 流動性マイニングのメリット・デメリット
- イールドファーミングのメリット・デメリット
- DeFi:分散型金融 で起こりうるリスク
- DeFiで収益が得られる理由・仕組み
それぞれの内容について、わかるように解説をおこないました。
流動性マイニング:
- 通貨ペアに流動性を提供することにより、為替決済手数料を報酬として受け取る仕組み
- おおきな価格変動があるときには、ガチホ投資のほうが有利
イールドファーミング:
- Compoundなど、単一の暗号資産を預け入れる(貸し付ける)ことにより、金利を報酬として受け取る仕組み
- 運営陣による持ち逃げ詐欺や、バグ・ハッキングなどのリスクがある
それぞれ、上記のとおりです。
また、流動性マイニング・イールドファーミングをおこなうことにより、その預かり証として『流動性トークン(LPトークン)』を受取り、2段階の運用で利益を得ることができます。
≫流動性トークン(LPトークン)とは?
▼このページを書いた人
たまき よしひこ/投資家
人生攻略.com代表の「たまき」です。
不動産投資のRENOSYにより毎月50万円の不労所得を実現しました!趣味のブログを更新中です。
コメント